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中小企業こそ健康経営を!基本的な考え方と重要性

May 4, 2017
約 4 分
中小企業こそ健康経営を!基本的な考え方と重要性

はじめに

社会構造や経済構造が大きく変動し、その変化が働く人の心と体に大きな影響を及ぼすようになりました。特に近年は業務に起因する脳・心臓疾患死やメンタルヘルス対策等に対し 、社会的な関心が高まっています。労働自体が働く人の健康障害や労働災害発生などを引き起こすこともあるからであり、これを防止するため、労働安全衛生法を中心に職場における働く人の安全と健康に関わる法規制が進んできました。この記事では、そのような背景から生まれた「健康経営」という経営戦略について、その基本的な考え方と重要性をお話しします。

健康経営とは

健康経営は、利益を創出するための経営管理と、生産性や創造性向上の源である働く人の心身の健康の両立を目指して、経営の視点から投資を行う事です。そしてそのためには、経営者のみならず、管理監督者、働く人が一丸となって取り組むことが求められます。

業務に起因して健康障害が発生した場合、労働災害として申請・認定されたり、損害賠償請求として民事訴訟が提訴されることもあります。仮に、働く人の安全と健康に害を及ぼすような環境や要因を企業が把握しながらそれを放置するならば、健全な企業活動を継続していく上で大きな障害を引き起こし、また働く人自身にくわえその家族、さらには地域などにも影響を及ぼしかねません。

しかし企業の利益追求と働く人の健康維持を両立させることができれば、企業経営者と労働者がお互いに win-win の関係を構築することができるはずです。その鍵となるひとつが「健康経営」です。

健康経営の重要性

健康経営を進めることがなぜ重要かについて、中小零細規模の企業を例にとって考えてみます。家族や親戚といった身内、あるいは少人数の従業員で成り立っている会社では、誰か一人でも病気になると経営が成り立たなくなり、ときに事業継続ができなくなるかもしれないというリスクを負っています。そのような職場においては、お互いに体調を気遣い、元気で仕事ができるようにしなければなりません。これは何百人何千人もの従業員を雇用している大規模企業も同様で、経営者は企業規模に関わらず、従業員一人一人の人生に思いを馳せ、一人たりとも病気にならず元気に働き続けられるよう考えていくことが必要です。

利益追求と働きがい

企業の活動は雇用を通じて、働く人の健康と社会に大きく貢献をしています。世界保健機構(WHO)も、「 労働は重要であり、また、自尊心および秩序観念形成の上で大きな心理的役割を演じると指摘されています。そして、それは生存に活力を与え、日・週・月・年の周期的パターンを形成します。失業は、それ自体健康に対して悪い影響を与えます。

雇用されたことのない人々は、身体的、社会的健康に必要な自立性や、帰属意識を労働を通じて向上させる機会が全くありません。そのような人々は、職場での健康情報を利用できず、労働と健康が相互により良い方向に影響し合うことに関しても気が付かないでしょう。さらに、彼らは自由時間が多いので、時に不安と抑うつが結びついて、就業者よりも酒、タバコ、薬物に溺れやすい」として、労働と健康の相互作用、働くことと働く人の健康との相関について言及しています。

また、企業が人を育み、人が起業や経営に息吹をもたらすと言う相関関係が構築されているならば、その企業は「働きがいのある職場」を人に提供していると言えます。そしてその働きがいは 、人々に生きがいをもたらします。この良好な関係が持続することで企業はサスティナビリティを得、社会的にも存在価値を高めることになります。

まとめ

企業が従業員の健康に配慮することは、経営面に大きな効果が期待できるものであり、健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実践することが健康経営です。従業員の健康管理・健康づくりの推進は、単に医療費という経費の節減のみならず、生産性の向上、従業員の創造性の向上、企業イメージの向上等の効果が得られ、かつ、企業におけるリスクマネジメントとしても重要です。従業員の健康管理者は経営者であり、その指導力のもと、健康管理を組織戦略に則って展開することがこれからの企業経営にますます重要になっていくでしょう。

参考:健康経営推進ガイドブック

About The Author

The Healthy Company編集長細波恭輔
このライターへの問い合わせ・仕事の依頼はsaiha@kankyocoms.co.jpまで

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