Healthy Company

健康経営・働き方改革を応援するWEBメディア

DeNAさんに健康経営を推進することになったきっかけを聞いてきました

May 31, 2017
約 6 分
株式会社ディー・エヌ・エー CHO室室長代理 平井孝幸氏
(人体や健康に関する書籍を半年で300冊以上読み、メンタル、食事、運動に関する研究結果をもとに自身のライフスタイルを一新。健康が当たり前な会社にするためCHO室を創設。)

株式会社ディー・エヌ・エー特集第2回目です。独自の取り組みを多数行っているDeNAには、まだ設置している企業が少ないCHO(チーフ・ヘルス・オフィサー:最高健康責任者)室があります。

CHOには同社代表取締役会長の南場智子氏が就任していますが、このCHO室の立ち上げを提言したのはCHO室室長代理の平井氏によるものだということです。今回は健康経営に取り組み様になったきっかけと社内への認知・推進のための方法、これから健康経営を取り組みたい企業へのアドバイスを伺いました。

健康経営に取り組むようになったきっかけ

学生時代から私は健康について自分で調べ、専門家と話し、実践することが物凄く好きだったので、何らか健康に関わることに携わりたいとも思っていました。以前より社内では一般的な健康取り組みは行っていましたが、当社のようなIT企業の社員の多くは座っている時間が長いためまだまだ不健康な人が多いと考えていた背景があります。

そう考えていた2015年の夏、日経ビジネスで「時代は健康経営」という特集が組まれ、多くの企業が健康経営に取り組んでいることを知りました。そこには、健康経営に取り組むことで様々な効果があるという事例が掲載され、その特集を読んだことがきっかけで、自分で健康経営に取り組みたいと思いはじめました。

実際自分の会社の社員がどれだけ不健康なのか、直接フェイス・トゥ・フェイスでヒアリングをしました。ヒアリング判明した課題を企画書としてまとめ、2015年の秋に人事の責任者、次にヘルスケア事業部の責任者に相談しました。

そこで健康経営に取り組むのであれば、社内に先頭をきって健康経営を推進するCHO(チーフ・ヘルス・オフィサー)を任命したらという話になり、会長の南場にお願いしました。

南場含めて健康そうな経営陣が多く、不健康な社員がいることを南場本人はあまり認識していませんでしたので、健康経営の意義を理解してもらうには苦労しました。

直接ヒアリングした範囲でもエンジニア十数人が腰痛で悩んでいることや、睡眠に悩みがあることがわかり、もっと社員は健康であるべきだと伝えていくことで理解を深めてもらいました。

当時、健康経営はだいぶ広まってきたものの、CHOが存在していたのは大和証券、ロート製薬、東急電鉄など、まだ少ない状況でしたね。南場がCHOになってCHO室を立ち上げたのが、2016年1月です。

社内への認知・推進のための取り組み

社内への告知は、最初に南場がCHOに就任したことを社内報のインタビュー記事で掲載しました。南場自身が健康経営に取り組むこと、そして取り組みのコンセプトを社内報を通じて伝えました。そのコンセプトは、健康的なことを強制するのではなく、自然と健康になってくれるような環境面のサポートを中心に取り組むということです。

また、社内報では三日坊主にならないために、健康に関して興味を持ちそうな本の情報提供をしています。より深く研究していくというか、自分のパフォーマンスを上げたいと思っている人たちが多いので、そのような人達が興味を持ちそうな本を選んでいます。

健康経営を取り組むにあたってアドバイス

他社と同じことをすればいいとは思わないことですね。自社の文化とか、会社のビジョンに照らし合わせたものを一つひとつ考え作り上げていくことです。ゼロからオリジナルのものを作るには現場の人達によくヒアリングして、よく話し合う事です。

DeNAでCHO室を立ち上げる時には、ほぼ全ての執行役員と話をしました。どういう食生活なのか、日頃運動をしているのか、何よりも現状の健康状態を知ることが一番大事だと思います。アンケートを実施する際も、同様に現状把握が大切です。

健康経営取り組み5か条も作りました。どのような考え方で取り組んでいるのか、何を中心に取り組んでいるのかなどを伝えるために、会社の文化に合ったものを作るのがよいと思います。

CHO室のミッションと現状

ミッションとしては、ただ病気にならないのではなく、社員の健康のリスクをゼロに近づけ、全員が健康であることが当たり前な状態にしていくことです。「いかに元気よく働けるか」を考えている部署ですね。

CHOの南場は、家族が病気だったこともあり、健康の大事さを痛感しています。だからこそ一緒に働いている仲間には「絶好調で笑顔でいてもらいたい」という思いが強いです。

2017年2月にCHO室の成果として経済産業省に「健康経営優良法人 2017」に認定されました。このような評価をいただいたことは、まわりの社員から一緒に働いている者として嬉しいから、もっと頑張って欲しいと言われています。

社員からの評判を聞き、人事からも新卒入社の研修をやって欲しいと言われ、今年度から実施しています。また、社員向けの弁当をより健康的なものにするため、企画も一緒に考えています。

ストレスチェックに関しても、人事とコラボするかたちで刷新することを検討しています。これらのように、他部門と連携することが多くなり、今は定期的にMTGをしています。業務も増えてきて、人員も増えてきました。当初CHO室専任は僕1人だったのですが、現在では5人になりました。

これまでの活動の成果もあり、より力をいれた健康経営へ取り組もうという会社の意思の表れだと思います。

渋谷地域に広がる活動

社内で精力的に健康経営を推進していることを経済産業省の方に話したところ、「そんなにやる気があるのなら、企業同士で連携し事業化につなげらるようなことがあれば、なんらか協力できるかもしれません」と言っていただきました。

その後、地域の健康作りにも貢献していきたいと思い、渋谷の企業に声をかけていたら、健康リスクについて関心が高い企業が多く、9社から快諾をいただきました。

サイバーエージェントさん、LINEさん(3月新宿に移転)、mixiさん、東急電鉄さんなどが集まりました。今1、2か月に一回、商工会議所や経済産業省の人を交えて会合を開いています。各社での取り組みを共有したり、今後連携を深めていくことを話し合っています。

その会合の目標の一つは、各社の取り組みによって、渋谷で働いている人が元気で活き活きと働くようになることを掲げています。

まとめ

絶対に他社を真似しないこと、そのためには現場の方に徹底的にヒアリングし、どんなライフスタイルなのか把握することが特に重要だと感じました。これができればいざ立ち上げるとき、なかなか社内を巻き込めずに思うように進まないなんてことを防ぐことができそうです。

すでに社内だけでなく、地域の健康にも目を向けている平井さん。とても精力的に活動されていて、筆者も心から応援したくなりました。健康経営が当たり前になる世界を作ることをお手伝いできればと思います。

いいね!と思ったらシェアをお願いします!
⬇︎⬇︎⬇︎⬇︎⬇︎

About The Author

The Healthy Company編集長細波恭輔
このライターへの問い合わせ・仕事の依頼はsaiha@kankyocoms.co.jpまで

Comment On Facebook